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若き真言僧侶たちの脚本とプロの技術が1つになった話題の映画『高野山への道』の情報とこぼれ話をお届けします!
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輪袈裟とは略式の袈裟のことです。仏教徒は袈裟を身に纏い、仏法を学びます。お釈迦さまの姿に感銘を受けた庶民が自身の衣服を少しずつ施したことに由縁します。それらをつなぎ合わせ法衣としました。施しの第一歩とも言われます。この袈裟を小さくして現代の服装にも使いやすくアレンジした物が「輪袈裟」です。お遍路や高野山参拝の必需品です。

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劇中、使われている輪袈裟は映画オリジナルの物です。この企画に併せて開発されました。この輪袈裟には以下のような意図があります。

今回の特別伝道『同行参拝』は大師と共に、住職と共にという発願のもと、実施されます。高野山といえば「空海さまがご入定なされた聖地」ということが有名ですが、開創という「高野山を道場として開かれた目的」、そして青年時代情熱はいかなるものであったか?この部分を観じることが出来れば、本来、空海さまの真言宗にかける熱き想いを身近に知ることが出来るのではないか?

そのシンボルとして『飛行三鈷』にスポットを当てることになりました。飛行三鈷は空海さまが唐から「日本密教の道場を示したまえ」と念じ、投じた法具です。この三鈷が高野山の松に引っ掛かり輝いていたという伝説が今に伝わっています。その松は壇上伽藍中央に今でも存在し、三つ葉になった不思議な松葉は珍重されています。

伝説とはいえ、現代に至るまで空海さま御身の温かみ直に触れられるエピソードこそ、開創当時の熱意を感じられる数少ない逸話であります。この三鈷が飛行する様を今回の象徴とし、参加者に授与される輪袈裟には八葉の峰を飛来する三鈷を描いております。

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この輪袈裟は完全なオリジナルで企画、デザインとも僧侶によるものです。織りは倉敷の独自の名産である「畳縁」です。古来より、畳の縁に使う織機は倉敷・児島地方に伝わっており、その独特の風合いと技術は世界に誇る産業です。近年、畳の需要が減り苦戦していますが、元々神仏を祀る敷物が幡となり、それが転じて御簾などの縁に利用され、寺格を示す畳の縁となった説もあり、その生地で輪袈裟を作るということはじゅうぶんな方便となります。

生地は4色からなり、裏表2種を採用し、これも初めての試みであるリバーシブルタイプとして制作されました。これは大勢の参拝者を判別するためであり、4つの色パターンは高野山の四季を表現しております。

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